いわき家ナビ・気密と断熱講座

気密と断熱講座 豊田善幸

<第1回>〜賢い建て主になる!〜            
          
施工会社選びのポイント」

   『気密と断熱』と題した講座なのですが、
   まず最初に、
   なぜ「建て主さん」がそんなマニアックな勉強をする必要があるかを
   考えてみましょう。

   住宅の快適性は断熱性能で決まります。
   しかし、壁の中に隠れている断熱材はちょっと「クセ」のある建材で、
   材料に関する知識と細かな技術を習得しないと性能を発揮できません。
   「いわきは暖かい」と思っている施工業者の中には、
   これまで建ててきた家の性能で十分だと思い込んでいる人も多く、
   その人たちは快適な温熱環境をつくる勉強をほとんどしていません。
   どんなに高性能な断熱材を使っても、施工業者が断熱性能を理解して
   いなければ
『快適な家』にはなりません。

   さらに、施工業者は工事価格で競争しています。
   「建て主さん」は自分が求める家の性能をしっかりと伝えられないと、
   よほどの幸運の持ち主でない限り『快適な家』は手に入りません。
   そして、それを伝えても『快適な家』をつくれる施工業者であるとは
   限らないのです。

   さあ、お分かりいただけましたでしょうか?
   「建て主さん」には、
   自分が求める『快適な家のイメージ』と
   安心して任せられる『施工業者を見分ける知識』が必要なのです。

   そんなわけで、
   最初の講座のタイトルは「施工会社選びのポイント」としました。

   賢い建て主になるために次の3点をしっかり確認して、

           幸せな生活を手に入れましょう!!


 
 
1.住んでいる人を紹介してもらう

 断熱材が計画通りに機能しているかどうかは
 住み始めて最初の冬までほとんどわかりません。
 おまけに、
 「寒い!」と文句を言っても簡単に補修できる部分ではありません。
 工事を頼もうとしている施工業者が建てた家を紹介していただき、
 住んでいる人に話を聞きましょう。
 冬の間でしたら、快適な家は入るだけで暖かさの違いが実感できます。
 そして、 
 「冬の早朝の室温」
 「風呂・トイレの温度差」
 「結露やカビ」
 「光熱費」など聞きにくい部分ですが、勇気を出して聞いてみましょう。
 もちろん『安心して紹介できるお宅』でしょうから、
 それらの質問は想定の範囲だと思います。
 問題は『紹介できるお宅』がない業者です。
 (住宅の快適性については2回目で詳しく書きます)


 2.工事現場を見せてもらう


 断熱性能は建物の基本性能です。改修にはかなりの費用が必要になります。
 キッチンやトイレのように簡単に取り替え可能な部分とは根本的に違います。
 設備のグレードや仕上げ材料など建物の見てくれに力を入れると、
 壁の中はおろそかになりがちです。
 工事を頼もうと考えている施工業者の断熱工事の様子を見てください。
 「何を見ていいかわからない?」
 えぇ、それでも見るべきです。
 断熱工事は内装材や外装材が張られると全て隠れてしまいますので、
 見せられないような工事をしている場合もあります。
 雑な工事はシロウトでも見抜くことはできますよ。
(断熱の仕組みについては3・4回目で詳しく書きます)

 3.暖房を確認する


 きちんと断熱を計画すると、建物から逃げる熱の量がわかります。
 断熱材をどんなに厚くしても、熱は時間と共に逃げていきます。
 また、24時間換気からも多くの熱が排出され続けますので、
 断熱だけでは建物は暖かくなりません。
 快適な家をつくるためには『暖房設備』が必要になります。
 「暖房は工事に含まれますか?」
 工事を頼もうとしている業者に聞いてみましょう。
 省エネで安全・快適な暖房設備を断熱性能に合わせて計画できる業者は
 意外に少数派です。
 断熱と暖房をセットで考えることができる業者でしたら、
 断熱は任せて安心なレベルだと思います

 (暖房については5回目で詳しく書きます)

         さあ、家の快適性について一緒に勉強していきましょう。

         次回の更新まで 断熱材.comで予習しておきましょう♪



【受講感想】 いわき家ナビ:大平祐子
初めて家を建てるときには、確かに外観の格好のよさやキッチンやお風呂といった
水周りの使いやすさ、豪華さ、コストに目を奪われがちです。
実際の暖かさや寒さ、快適さは住み始めてからでないと気づけない事柄です。
勉強すれば賢い建主になれる!?

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